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【クライマーズ・ハイ】

2008年08月07日

先週観た映画です。

85年の日航機墜落の話。
この事故のことはハッキリと記憶にある。

堤真一が群馬の地方新聞社の記者の役だった。


観終ったとき、映画の趣旨がよく理解できなかった。
事故後の新聞社の日々が描かれていて、それで終わったからだ。

後でパンフレットをみて納得した。
この映画は、墜落当時、実際に事故の取材に当たった新聞記者だった人が
当時の体験を元に書いた話だった。
それを知っていて映画を観たら、もっと感じ方が違っただろう。
日航機墜落 = 亡くなった乗客・または遺族の話だと、勝手に思い込んでいた。

よくわからないながらも、当時の職場の雰囲気はとても興味深かった。
なにしろ、社内の電話が黒いダイヤル式と緑のプッシュホン式だったからだ。
保留ボタンもない。内線で転送もできない。
携帯電話もなく、事故現場の報告も、いちいち山を降りて、地元の住民宅や
旅館の電話を借りて、現場と電話を走って何往復もしていた。
FAXもないんだろう。メールなんてあるわけがない。
締め切りに追われて、1分1秒を争う仕事なのに、なんて大変だったんだろう。

新聞のレイアウトも、大きな紙の上に写真を並べ、文字を切り貼りしていた。
今のように、フォトショップやイラストレーターなんて存在しない。
でも、そういえば私が入社したばかりの頃は、制作に1台しかMacがなかった。
レイアウトも、映画でみたように、手書きのイラストを切って貼って、ワープロで
打った文字を切って貼って、それをコピーしてFAXで送るしかなかった。
でも、不便に感じたことはなかった。

85年当時も、そんな生活が当たり前だし、なんとも思わなかった。
携帯電話なんてものを想像したこともない。
電話もテレビも一家に一台って珍しくなかった。
だから、電話に子機がついただけでスゴイと思った。
あの頃、電話どころかテレビを持ち歩けるようになるなんて、夢にも思わなかった。
今の便利さに慣れてしまうと、携帯も手放せなくて、ないと落ち着かなくなるけど、
アナログだったあの頃、毎日楽しかったし、逆に今より幸せだったんじゃないかと思う。  

Posted by アクアマリン at 00:06Comments(3)TrackBack(0)映画・TV・音楽・本